仮想通貨

【図解】BinanceのDeFiステーキングとは?やり方やメリットを紹介

Binance(バイナンス)は、保有する仮想通貨を預けると利息を得られるサービスを多数提供しています。そうしたサービスは「バイナンスアーニング」と呼ばれるコーナーにまとめられており、2021年11月の時点で下記の9種類があります。

・DOTスロットオークション

・セービング

・定期ステーキング

・ローンチプール

・BNBヴォールト

・ETH2.0ステーキング

・流動性スワップ

・DeFiステーキング

・デュアル投資

今回はこの中から、DeFiステーキングに絞ってメリットや利用方法を解説します。

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BinanceのDeFiステーキングとは?

Binance(バイナンス)のDeFiステーキングとは、Binance(バイナンス)を経由して、外部のDeFiサービスに参加するものです。

そもそもDeFiとは、「分散型金融」の略で、仮想通貨に使われるブロックチェーン技術を使って金融サービスを提供するものです。中央管理者なしで自動で稼働する仕組みを備えているという特徴があります。

DeFiの特徴である「自動で稼働する」という仕組みを実現するために、ユーザーの協力(仮想通貨の提供)が必要となっており、その報酬として利回りが提供されます。

自由なタイミングで資金を引き出すことができる「フレキシブルロック」タイプのサービスなので、ロック期間の点ではメリットがあります。

参加できるDeFiサービス

見にくいですが、DeFiステーキングで利用可能な仮想通貨の左端のオレンジの帯に、どのDeFiサービスに投資するのかが書かれています。

DeFiステーキング

2021年11月現在では、下記のDeFiプロジェクトに参加可能で、レンディングサービスを提供するDeFiが中心です。

BSC、VENUS、HARD、MAKER

提携しているDeFiサービスはBinanceが審査の上選定したものですが、仮にDeFiサービスでトラブルがあったとしてもBinanceは責任を負わないという旨が書かれています。

Binance自身が提供するサービスと比較すると、外部サービスで何か起きる分のリスクが追加されるということなので、投資する際には、上記のサービス自身についても、念のため確認してからの方がいいでしょう。

主な仮想通貨と利回り

2021年11月時点では、11の銘柄がDeFiステーキングの対象になっています。年利については1%から10%となっており、それほど高くはありません。

ビットコインやイーサリアムなどの主要仮想通貨が対応しているので利用しやすいですね。主要銘柄の利回りをまとめました。

バイナンスコイン(BNB) 5.23%
テザー(USDT) 4.79%
USDコイン(USDC) 2.79%
チェーンリンク(LINK) 2.39%
イーサリアム(ETH) 1.73%
ビットコイン(BTC) 2.12%

元本割れリスクはなし

バイナンスアーンの中でも「デュアル投資」や「流動性スワップ」では元本割れのリスクがありますが、このDeFiステーキングはレンディングサービスを提供するDeFiに資金を預け入れるのがメインなので、元本割れのリスクはありません。

一般的に、仮想通貨で年利10%程度のサービスは元本割れのリスクはない場合が多いです。

セービングとの違い

「DeFiステーキング」はDeFiのレンディングサービスに資金を貸し出すものです。外部サービスを経由する分のリスクがあるので、Binance自身が提供するレンディングサービスと比較して利回りは有利に設定されています。どのぐらい差があるかによって、利用するかどうか決めるといいでしょう。

Binanceが提供するレンディングは「セービング」と呼ばれていて、ロック期間ありの「固定セービング」と、いつでも解約できる「フレキシブルセービング」の2種類があります。

DeFiステーキングはロック期間なしなので、「フレキシブルセービング」の方と比較してみました。

仮想通貨 DeFiステーキング フレキシブルセービング
バイナンスコイン(BNB) 5.23%
テザー(USDT) 4.79% 0.5~3%
USDコイン(USDC) 2.79% 1.20%
チェーンリンク(LINK) 2.39% 0.20%
イーサリアム(ETH) 1.73% 0.24%
ビットコイン(BTC) 2.12% 0.1~3%

DeFiステーキングの方が1%以上利回りが有利な仮想通貨が多い結果になりました。

【図解】Binanceのセービングとは? やり方やメリットを紹介Binance(バイナンス)のセービングというのは、一般的な用語でいうと「レンディング」です。いつでも引き出せる「フレキシブルセービング」と、期間が決まっている「固定セービング」の2種類があります。...

DeFiステーキングのやり方

Binance(バイナンス)のDeFiステーキングのやり方は非常に簡単です。最小限の入力事項で利用開始できます。

現物アカウントの中の資金を利用するので、他のウォレットに資金を入れている場合は、現物アカウントに移しておいてください。

登録方法

USDTでDeFiステーキングを登録する場合で説明します。

まず、「DeFiステーキング」のUSDTの欄で、「今すぐステーク」ボタンをクリックします。

DeFiステーキング選択

登録画面が表示されるので、①「ロック金額」に預け入れたい金額を入力し、「サービス規約への同意」にチェックを入れて、「承認」ボタンを押してください。

DeFiステーキング

これで自動的にDeFiマイニングがスタートします。

1日プラスα預けないと利息がつかない

DeFiステーキングは期間の固定がないですが、利息を受け取るためには1日以上預け入れる必要があります。

収益計算は日本時間午前9時から開始されるため、例えば夜の10時にDeFiステーキングの登録をしたとすると、翌朝の午前9時から収益計算が開始され、翌々朝の午前9時まで預け入れていた場合のみ収益が発生します。

償還期間に注意

外部のDeFiサービスに資金を預け入れているので、「フレキシブル」とは言ってもステーキング解除を行ってから資金を受け取れるまでは1日以上かかる場合があります。

登録画面に「1日」など償還期間が表示されていますが、この期間に加えてBinance側でかかる処理の時間も追加されます。

DeFiステーキング償還期間

利息の確認方法

付与された利息は「収益」アカウントから、「DeFiステーキング」を選択すると確認できます。利回りは1日ずつ計算され、「累積金利」の項目に表示されます。

DeFiステーキングの収益確認方法

引き出し方法

資金を引き出したいときは、同様に「収益」アカウントから、「DeFiステーキング」を選択し、預け入れていた仮想通貨の情報を右端まで表示させると、「償還」ボタンが表示されます。

DeFiステーキングの償還方法

資金の引き出しには1日以上かかるため、引き出し日時が表示されます。この時間で了承できる場合、「償還量」を入力し、サービス契約への同意にチェックを入れて「承認」ボタンを押すと、引き出し手続きが完了します。

DeFiステーキングの償還条件確認

なお、DeFiステーキングは、自分で引き出し手続きをしなければずっと継続して預け入れられます。

まとめ

DeFiステーキングは、基本的に外部DeFiと提携したレンディングサービスなので、利回りはそこまで高いわけではありません。利回りが5%以下の場合が多いので、Binance自身が提供するレンディングサービスなど、預け入れるタイプの他のサービスと比較して利回りに納得できるかどうかで、利用するかどうか決めるのがいいでしょう。