Bybit(バイビット)は、口座開設してトレードするだけなら、本人確認(KYC)なしで使用できます。
しかし、KYCなしだと出金できる金額が1日あたり2BTC(数百万円相当)となるほか、クレジットカード入金を行ったり、仮想通貨のIEO(新規取引所公開)に参加したりすることができません。
BybitはもともとKYCなしで利用できる海外取引所でしたが、仮想通貨業界の全体的な規制強化の動きの影響を受け、2021年7月に2段階のKYCを導入しました。
Binance(バイナンス)は、KYCなしの場合の1日の出金上限が0.06BTCなど厳しいですが、Bybitはそこまでではなく、1日2BTCまでなので、一般の人が利用するにはKYCなしでも十分といえます。
とりあえずKYCなしで使ってみて、IEOをしたいなどKYCが必要な事情が出てきたらKYCを行うという方針でもいいでしょう。
この記事では、Bybitの口座開設方法やKYCのやり方を図解します。
Bybitの口座開設方法
Bybit(バイビット)の口座開設を行うには、まず口座開設フォームにアクセスします。
アカウント情報入力
「アカウント作成」と書かれたBybit口座開設フォームで、「Eメール登録」か「携帯電話登録」かどちらかを選択し、メールアドレス(または携帯電話番号)・パスワードを入力します。その後、利用規約とプライバシーポリシーへの同意にチェックを入れ、「登録」をクリックします。

仮想通貨取引所は、不正アクセスされてしまうと仮想通貨を奪われてしまうリスクがあるので、パスワードは複雑なものにするのがおすすめです。大文字・小文字・数字・記号を組み合わせ、パスワードを長くすると安全性が高まります。
不正アクセス対策としては二段階認証もありますが、パスワードの段階でも複雑にしておくと安心です。
二段階認証とは、IDとパスワードを入力した後に、さらに認証が必要となる方式のことです。仮想通貨取引所やFX業者では、スマートフォンやPCアドレスにコードが送信され、ログインするにはそのコードを入力する必要がある方法が採用されていることが多いです。本人しか閲覧できないスマートフォンやPCアドレスを経由することで、セキュリティレベルが大幅に高まります。
制限国に居住していないかの確認が表示されるので、日本に住んでいる人は「いいえ」をクリックします。

メールアドレス・携帯電話番号確認
アカウント登録の方法として「Eメール登録」を選んだ場合はメールアドレスに、「携帯電話登録」を選んだ場合は携帯電話に、6桁の認証コードが送られますので、それを確認画面に入力します。

認証コードを入力すると、自動的に画面が切り替わります。「最大1,610ドル相当のボーナスが獲得可能」と表示されますが、この画面からでなくてもボーナスは後で受け取れるので、ここは一旦表示を閉じます。

もちろん、すぐに送金してもいいですが、先に二段階認証を設定するのがおすすめです。二段階認証は、セキュリティ上とても重要なので、口座開設後すぐに設定してください。
なお、Bybitには、口座開設後48時間以内に入金した場合のみもらえるボーナスなど、期間限定のボーナスがありますので、受け取りたい場合は、二段階認証を設定した後、早めに入金手続きを行ってください。
Bybitの二段階認証の設定
口座開設後、マイページ右上の設定画面から「アカウント&セキュリティ」をクリックします。

アカウント情報の下に、二段階認証の設定画面が表示されるので、口座開設時にEメール登録を行った人は「携帯電話SMS認証(スマホ認証)」か「Google認証」、口座開設時に「携帯電話登録」を選択した人は、「Eメール認証」か「Google認証」を選択します。

Google認証は、専用のアプリをインストールすることになるので、手続きが面倒です。スマホ認証またはメール認証の方が手軽にできます。
しかし、安全性の面ではGoogle認証の方が高いです。スマホ認証はSMSを利用することになりますが、SMSは通信を傍受することができるそうです。メールも不正アクセスの問題があります。いずれの方法も画像付きで紹介しますので、お好きな方法を選んでください。
スマホ認証
スマホ認証は、Google認証と比較すると設定がとても簡単です。
まず、設定画面に国/地域を入力します。「Japan」と入力すると、自動的に日本の国番号である「+81」が入力されます。
その後、電話番号を入力します。「090********」などの電話番号の、頭の「0」を抜いて、「90********」として入力してください。これは、国番号付きの電話番号の表示ルールです。

電話番号の入力が終わったら、Eメール認証の「認証コードを送信する」をクリックしてください。まず、登録していたメールアドレス宛に認証コードが送信されます。これは、スマホ認証を行う前の段階なので、SMSではなくメールアドレスを確認してください。
ここでも、Eメール認証を送信するためのパズルが表示されるので、完成させてください。
パズルが完成すれば、SMSに認証コードを送信する画面が表示されます。「認証コードを送信する」ボタンをクリックします。

認証が完了すると、画面の上部に「携帯電話と紐づけが成功」と表示され、設定は完了です。
Google認証
二段階認証の設定画面で、「Google認証」を選択します。

パズル認証が表示されるので、完成させてください。

iPhoneかAndroidか、デバイスに応じてアプリをダウンロードします。Bybit(バイビット)のページからは直接移動できないので、ストアでアプリの名称を入力して検索します。iPhoneは「Google Authenticator」、Androidは「Google 認証システム」です。
アプリをダウンロードしたら、アプリからQRコードを読み込んでください。QRコードの下のキーコードは、二段階認証の復元に使用しますので、画面に表示される指示通り、メモしておいてください。

QRコードを読み込むと、アプリにBybitのアカウント情報が自動で入力されるので、他の操作は必要ありません。アプリでは、制限時間つきでパスワードが常時表示されているので、それを入力します。

Google認証のコードを入力してもエラーが出てしまう場合は、スマホ側で、「携帯電話の日時設定を自動にする」操作を行ってください。
日時設定を自動にするには、Androidの場合、「設定」から「システム」をクリックし、「日時と時間」を選択します。そこに、「日付と時刻の自動設定」という項目があるので、それをONにします。

iPhoneの場合は、こちらのページで確認できます。
この手順でも解決しない場合は、下記の記事を参考にしてください。

Bybitの本人確認(KYC)の方法
Bybit(バイビット)では、以前は本人確認(KYC)がありましたが、2021年7月に2段階のKYCが導入され、KYCを行わなければ、1日の出金限度額が2BTCに制限されます。
仮想通貨取引所への規制が各国で厳しくなっていることが影響しているようで、Binance(バイナンス)など他の業者でもKYCは厳しくなっている傾向があります。
BybitはKYCなしでも比較的制限が緩いので、KYCをせずに使うのもありですが、KYCを済ませると、このようなメリットがあります。
✔一日の出金可能額が増える
✔クレジットカード入金が可能
✔IEO(新規取引所公開)に参加可能
BybitのKYCは3段階
Bybit(バイビット)のKYCは、KYCなし(レベル0)、KYCレベル1、KYCレベル2の3段階に分かれています。
それぞれ、1日あたりの出金限度額や提出が必要な書類が異なります。
レベル0 | レベル1 | レベル2 | |
出金限度額 | 2BTC | 50BTC | 100BTC |
必要書類 | なし | 顔認証+運転免許証・パスポート・マイナンバーカードのいずれか一点 | 住所証明書 |
高額の出金をする人は、レベル1までは済ませておくのがいいでしょう。
国内取引所であれば、口座開設の時点で身分証明書と住所証明書の両方が必要になるので、Bybitはそれよりもやや簡単にKYCができます。

Bybitのレベル1認証の方法
Bybit(バイビット)では、口座開設の段階でレベル0の段階は終わっている扱いになります。そのため、レベル1から認証を行います。
マイページの右上から、「アカウント&セキュリティ」をクリックします。

「アカウント情報」の「本人確認」の項目で、「本人確認(KYC)を行う」をクリックします。

本人確認ページに進み、さらに「本人確認(KYC)を行う」をクリックします。

身分証明に使える書類を選択できるので、写真付きマイナンバーカード、パスポート、運転免許証のいずれかを選択し、画像をアップロードします。完了したら、「次へ」をクリックします。
動画の撮影を始めるため、「スキャンを始める」をクリックします。

これで登録作業は完了で、Bybit(バイビット)側で審査が行われます。
まとめ
Bybit(バイビット)は、KYCなしでも使える仮想通貨取引所ですが、時間のあるときにKYCを済ませておくと、急ぎで入金したいときにクレジットカード入金ができたり、IEO(新規取引所公開)に参加できたりと便利です。
この記事を参考に、KYCの手続きをやってみてください。