海外仮想通貨取引所の中でも日本国内で人気があるのがBybit(バイビット)です。
Bybitの人気は、国内取引所よりも高い魅力的なレバレッジやデリバティブの取引高が多く、トレードを行いやすい環境が整えられているためです。
株式やFXのトレードを行っていた人でも仮想通貨のトレードを行いやすい環境にあるため、トレードを集中的に行うトレーダーから特に人気があります。
さらに海外FXにもあるボーナス(特典)が用意されているため、少額からトレードをはじめたいと考える初心者にも向いている取引所です。
もちろん、Bybitはしっかり日本語に対応しているため、すぐに仮想通貨のトレードをはじめることができます。
そこで今回はBybitの特徴や使う際のメリットやデメリットなどを紹介していきます。
Bybitの特徴
まずは、Bybit(バイビット)の取引条件を紹介します。他の海外取引所と比較して、最大レバレッジが高い、取引することで逆に手数料を受け取ることができるマイナス手数料を導入しているなどの特徴があります。
Bybitの基本スペック
取扱い銘柄数 | 24 |
最大レバレッジ | 100倍 |
手数料 | デリバティブ取引:メイカー手数料-0.025%、テイカー手数料0.075%
スポット取引:メイカー手数料0%、テイカー手数料0.1% |
スマホ対応 | 〇(専用取引アプリ) |
日本語対応 | 〇 |
Bybitはパソコンだけではなく、スマホ専用の取引アプリが用意されているためスマホからトレードを行うことができます。
通常の取引ツールにはTradingViewのチャートを採用しているため、テクニカル分析に必要な描写や指標を駆使してトレードを行うことができます。
マイナス手数料でメイカー手数料がお得
Bybit(バイビット)の大きな特徴は、海外取引所の中でも珍しくマイナス手数料を導入していることです。
メイカー手数料がマイナス手数料となるため、メイカーとしてトレードを行うたびに手数料を受け取ることができます。メイカーとは、簡単に言えば成行ではなく指値で注文を出すことです。この記事で詳しく解説してあるので、気になる方は参考にしてみて下さい。

主要な海外取引所のメイカー手数料・テイカー手数料をまとめました。Bybitは、メイカー手数料が特に有利な分、テイカー手数料は若干不利になっています。主に指値で注文を出すトレーダーにおすすめです。
仮想通貨取引所 | メイカー手数料 | テイカー手数料 |
Binance(USD?-M先物) | 0.02% | 0.04% |
Bybit | -0.025% | 0.075% |
FTX | 0.02% | 0.07% |
MEXC | 0.03% | 0.075% |
最大100倍のレバレッジでトレード可能
Bybit(バイビット)では、最大100倍のレバレッジを掛けたトレードを行うことができます。
国内取引所の場合だと最大でも2倍のレバレッジを掛けることしかできないため、少額でもしっかりと利益を狙って行くことができます。
もちろんレバレッジを最大の100倍だけに設定できるわけではなく、1倍~100倍までの間を小数点第二位(0.01)から設定を行うこともできるので、自分に合ったレバレッジに調整を行うことが可能です。
レバレッジとは、どのくらいの資金でトレードできるかを示す数値です。口座内の資金が1万円だった場合、レバレッジ2倍だと、2万円分の仮想通貨を購入・売却できます。一方、レバレッジが100倍だと、100万円分の購入・売却が行えます。
レバレッジ100倍で上限ギリギリの100万円分の仮想通貨を購入した場合、その仮想通貨が100万円から200万円に値上がりすると、元手が1万円でも100万円の利益を出すことができますが、逆に値下がりした場合は、100万円から99万円に値下がりした時点でロスカットとなるため、ハイレバレッジのトレードはハイリスク・ハイリターンとなります。
100倍のレバレッジが可能といっても、実際に100倍で使ってしまうとかなりのハイリスクとなるため、実際には20倍程度で使用している人が多いです。
しかし、国内取引所の2倍レバレッジではさすがに効率が悪いと感じる人は、Binance(バイナンス)やBybitなどの海外取引所を利用しています。
最近海外取引所では、レバレッジを制限する傾向があり、Binanceは2021年7月に新規ユーザーのレバレッジを20倍に引き下げました。口座開設からの日数が経過するほど、制限は緩くなるようですが、最初から100倍を利用できるBybitの方が、レバレッジの点では有利です。
USDTペアのデリバティブ銘柄の種類が多い
Bybit(バイビット)のデリバティブ取引では、法定通貨である米ドル(USD)クロスペアの銘柄に関してはビットコイン(BTC)・イーサリアム(ETH)・イオス(EOS)・リップル(XRP)の4銘柄しか取扱いがありませんが、テザー(USDT)に関しては11種類の銘柄ペアが用意されています。
海外取引所の場合、入出金を仮想通貨で行うことも多く、トレード資金を確保しておくために価格変動が比較的少ないステーブルコインのテザー(USDT)が使われます。USDTは、米ドルと価格がほぼ連動する仮想通貨です。
海外取引所をメインで利用する場合にUSDTはよく使う仮想通貨となるため、USDTペアが多いBybitはトレードを行いやすい環境にあるのです。
USDTペアには、ビットコインやイーサリアムだけではなく、ドージコイン(DOGE)やバイナンスコイン(BNB)、DeFiで人気のユニスワップ(UNI)が取り扱われています。
また、現物取引であるスポット取引で取り扱われているビットコイン(BTC)・イーサリアム(ETH)・イオス(EOS)・リップル(XRP)の4銘柄に関しても、全てUSDTのペアで売買を行うことができます。
銘柄ごとにトレードを行うための仮想通貨を用意しなくても、USDTを用意しておくだけでトレードをはじめることができるというメリットがあります。
Bybitのメリットを紹介
Bybit(バイビット)には下記のメリットがあります。
✔入金やトレードで特典がもらえる
✔ハイレバレッジでもゼロカットがあるので安心
✔DeFiマイニングとクラウドマイニングが利用可能
✔デリバティブの取引高がトップ5
✔サーバーが強い
それぞれのメリットを紹介していきます。
入金やトレードで特典がもらえる
Bybit(バイビット)にはプロモーションとして特典が用意されています。
初回特典として口座登録完了から48時間以内の入金で50ドルのボーナス、48時間後の入金で10ドルのボーナス、取引日数の累計が7日間を超えた際のクーポンなど、条件達成でボーナスやクーポンをもらうことができます。
ボーナスは取引の資金として使うことができ、クーポンは取引時に発生する手数料の支払いに利用することができます。
他にも、定期的に期間限定のイベントを行っており、入金による最大1,000ドル相当のボーナス配布や特定の仮想通貨取引によってもボーナスを配布しています。
そのため、効率よくボーナスを特典で集めることで、用意した資金に上乗せをする形でトレードを行うことができるのです。
ちなみに常時開催している特典に関しては先ほど紹介した入金や累計取引に加えて、USDTペアの1回の以上の取引、利食いと損切り機能の利用、累計入金金額(1BTC)以上でクーポンを受け取ることができます。
ハイレバレッジでもゼロカットがあるので安心
国内取引所にはないメリットとして、Bybit(バイビット)には最大100倍のレバレッジトレードが行えます。これは、海外取引所の中でも高いレバレッジで、これ自体も大きなメリットなのですが、さらに、国内取引所にはないゼロカットの制度があります。
少額資金でもトレードでしっかりと利益を狙うことができますが、ハイリターンな反面同様のリスクも存在します。
例えば、1万円の資金でレバレッジをかけたトレードを行うと、10万円の利益を獲得できる可能性もありますが、反対に10万円分の損失を出してしまう可能性もあります。
もし1万円の資金で10万円の損失を出してしまうと、資金1万円から損失10万円を差し引いた‐9万円が借金である追証として発生します。
仮想通貨取引所には、一定以上資金が減ってしまった場合に強制的にポジションが決済される「ロスカット」の仕組みがありますが、急激な価格変動が発生した場合にはロスカットが間に合わず損失が膨れ上がってしまう恐れがあります。
しかし、Bybitにはゼロカットと呼ばれる追証が発生しない仕組みが採用されています。
つまり、1万円の資金で-10万円の損失を出してしまった場合、-9万円分の損失はゼロカットによって0円となります。
Bybitではハイレバレッジによるリスクをとりながらも、ゼロカットによってリスクを限定したトレードが行えるということです。
DeFiマイニングとクラウドマイニングが利用可能
Bybit(バイビット)では、トレード以外にDeFiマイニングとクラウドマイニングで運用を行うことが可能です。
DeFiマイニングはテザー(USDT)を預け入れる流動性マイニング、クラウドマイニングはイーサリアム(ETH)のマイニングを行うためのハッシュレートを購入するサービスです。
流動性マイニングとは、仮想通貨を一定期間分散型取引所(DEX)に預けることで利息報酬を受け取ることができるサービスです。DeFiマイニングでは、Bybitを経由してDEXのカーブファイナンスにUSDTを預け入れます。一定期間、預け入れた資金を動かすことができなくなる代わりに、利息報酬と、カーブファイナンスのガバナンストークン(CRV)を受け取ることができます。
一方、クラウドマイニングは、イーサリアムのマイニングに参加できるサービスです。高性能なコンピュータが必要で、一般人には手が出せなくなってしまったマイニングに、コンピュータの計算能力の一部を購入するという形で参加することができ、マイニング報酬を受け取ることができます。
対象とする仮想通貨は異なりますが、どちらのサービスもUSDTで支払いを行います。
トレードで得た利益をDeFiマイニングやクラウドマイニングによって運用をすることもできるため、効率よく資金を増やすこともできます。
なお、DeFiマイニングで資金を預けている期間中は、資金を引き出すことができないため注意しましょう。
デリバティブの取引高がトップ5
Bybit(バイビット)は仮想通貨取引所の中でもデリバティブ取引高がトップ5に入るほど利用者が多い取引所です。(2021年8月現在のCoinGeckoのランキング)
流動性が高い取引所ということでトレードを行いやすく、参加者も多いため安心してトレードを行うことができます。
「流動性」とは、取引の成立しやすさのことです。例えば買い取引を行おうとしている人から見て、取引相手となる売り取引を希望する人たくさんいる状態が流動性の高い状態です。
また、日本語に対応しており、直感的にチャートを操作でき注文も出すことができるため、初心者にとっても使いやすい環境が整えられています。
サーバーが強い
Bybit(バイビット)は、取引サーバーが強くダウンを起こしにくいことで評価が高いです。
海外取引所としてはBinance(バイナンス)の方がやや知名度が高いですが、サーバーの強さはBybitの方が優れています。
FXから仮想通貨に移行した人からすると、サーバーが弱い・強いというのがいまいちピンとこないかもしれませんが、サーバーに問題があると、注文が約定するのが遅れたり、一定期間完全にアクセスできなくなったりします。
Bybitのデメリットを紹介
Bybitには大きく2つのメリットがあります。
✔現物の取り扱い銘柄が少ない
✔KYCルールを導入
それぞれのデメリットを紹介していきます。
現物の取り扱い銘柄が少ない
Bybit(バイビット)が取り扱う現物銘柄に関しては、下記の4種類しかありません。
・ビットコイン(BTC)
・イーサリアム(ETH)
・リップル(XRP)
・イオス(EOS)
他の仮想通貨取引所と比べると少なく、仮想通貨の現物取引をしたい場合の取引所としてはあまり向いていません。
Bybitはそもそも現物以外のデリバティブ専門の取引所として運営されており、2021年7月より現物取引の取扱いがスタートしました。最近現物の取扱いがスタートしたため、取引所としては現物取引の環境を整えている状態にあります。
利用者が多く流動性も高い取引所であるため、今後現物取引の取扱い銘柄が増えていく可能性は十分に考えられますが、現状では4種類のみです。
そのため、4銘柄以外の仮想通貨の売り買いをしたい場合には、他の取引所の利用も検討をした方が良いでしょう。
2021年7月より本人確認ルールを導入
Bybit(バイビット)は2021年7月以前まで本人確認(KYC)ルールがなかったため、登録をしてから即トレードをはじめることができました。
しかし、2021年7月よりKYCルールが導入されたことで、KYCを行わなければ1日の出金限度額に制限が掛けられるようになりました。
一応KYCを行わなくても2BTCまでの出金を行うことはできますが、レベル1のKYCを行えば1日に50BTCまで出金でき、レベル2のKYCを行えば1日に100BTCまで出金できるようになります。
これまでなかったものが増えたことは、デメリットではありますが、他の仮想通貨取引所と比較すると、制限は緩いです。
KYCなし | KYCレベル1 | KYCレベル2 | |
Binance | 0.06BTC | 100BTC | 無制限 |
Bybit | 2BTC | 50BTC | 100BTC |
FTX | 1,000USD(合計) | 2,000USD | 無制限 |
MEXC | 0.7BTC | 20BTC | 2,000BTC |
Kucoin | 2BTC | 200BTC |
※FTXのKYCレベル3では、法定通貨の電信送金が可能になります。

レバレッジを活用したいトレーダーにおすすめの取引所
以上がBybit(バイビット)の特徴と使う際のメリットデメリットの紹介となります。
Bybitはデリバティブの取引高が多く、魅力的なレバレッジ100倍とゼロカットがある取引所です。
特典を活用することでボーナスを受け取り資金を増やすことができ、トレードを行わなくとも運用できるDeFiマイニングなどが行える、トレード以外でも使える取引所となっています。
現物取引の銘柄数が少なかったりKYCルール導入により手間が掛かるといったデメリットがありますが、現物取引の取扱い銘柄数は今後増える可能性は充分あり、KYCルールに関しても多くの海外仮想通貨取引所が導入をはじめています。
そのため、デメリットとなる部分は今後解決されたり、他の取引所でも行う必要があるためそこまでの負担とはなりません。
Bybitは仮想通貨のトレードを行うための環境がしっかりと整えられている取引所なので、ぜひ仮想通貨初心者の人だけではなく仮想通貨トレードに集中したい人にもおすすめの取引所となります。
口座開設には本人確認(KYC)は不要なので、数分で完了します。口座開設方法は下記の記事で詳しく図解説しているので参考にしながら開設をしてみてください。
