2021年、仮想通貨市場は大きな盛り上がりを見せました。日本では更なるレバレッジ規制もあり、仮想通貨に対して相変わらず消極的な姿勢ですが、海外取引所ではここ数年でスワップ契約、オプション契約、先物契約が充実し、日々盛んに取引が行われています。
Binance(バイナンス)やBybit(バイビット)などの仮想通貨取引所と、仮想通貨FX(暗号資産FX)を提供する海外FX業者は、一見同じようで気を付けなければいけない大きな違いがあります。
取引プラットフォームの違いや、手数料形態の違いといった取引に重要な事から、FX・CFD・先物の差金決済取引の根本的な違いまで、この記事で詳しく解説していきます。
海外FX業者の仮想通貨取引の仕組み
まず、海外FX業者の仮想通貨取引の仕組みから紹介します。
ポイントは次の7つです。
✓FXと同じ口座で取引できる
✓海外FX業者の仮想通貨取引は主にCFD扱い
✓海外FXの取引コストは主にスプレッド
✓仮想通貨取引所と比べると取引コストが高い
✓長期保有は海外FX業者が有利な場合も
✓土日取引が不可能な業者も
✓仮想通貨CFDの最大レバレッジ
1-1.FXと同じ口座で取引できる
結論から言うと、海外FX業者はスプレッドの面では不利です。ただ、大きなメリットとして、FXと同じ口座で取引ができることがあります。
証拠金を共通で使用できるので、例えば大きなトレンド(チャンス)が来たときは、証拠金を全部FXの方に回し、仮想通貨はその間お休みということも簡単にできます。
FXはFX業者、仮想通貨は仮想通貨取引所、という風に証拠金を分けていたら、このように柔軟に取引量を調整することができません。
また、海外FX業者では、仮想通貨銘柄のほかに、株価指数やゴールドなどを取引することもできます。
1-2.海外FX業者の仮想通貨取引は主にCFD扱い
CFDとは、日本語では差金決済取引といいます。買いポジションに対しては必ず決済の売り取引を行い、逆に売りポジションに対しては必ず決済の買い取引を行い、その差額を手に入れることができる取引のことです。
仮想通貨のCFDのことを、仮想通貨FX(暗号資産FX)と呼びます。

例えば、ビットコイン(BTC)が30,000ドルのときに買い、35,000ドルのときに売った場合、5,000ドルの儲けになるというのが仮想通貨FXです。
仮想通貨FXの特徴は、現物の仮想通貨を購入しているわけではないということです。そのため、仮想通貨取引所のようにどこかに送金したりすることはできず、海外FX業者の口座内で、対になる買い取引と売り取引を完結させる必要があります。
現物を購入していないため、海外FX業者のレートは、仮想通貨取引所のレートを参考に表示しているものであり、板情報を見ることはできません。
仮想通貨FXのメリットは、現物を保有しないため、仮想通貨のハッキングや流出とは無縁の売買方法だということです。
1-3.海外FXの取引コストは主にスプレッド
海外FX業者では変動スプレッド方式を採用している業者がほとんどで、仮想通貨FX(暗号資産FX)も変動スプレッドとなります。FX銘柄よりも各業者ごとの差が大きい傾向にあるため、利用しようとしている海外FX業者のスプレッド水準を事前に確認する必要があります。
海外FX業者は、スプレッドのみの口座タイプと、スプレッドが狭い代わりに別途取引手数料が発生する口座タイプの2種類を用意していることが多いですが、仮想通貨銘柄は特殊で、取引手数料が発生する口座タイプを使用していても、取引手数料が発生せず、取引コストがスプレッドのみの場合が多いです。
海外FX業者の仮想通貨FXの取引コストがスプレッドのみの場合が多い一方で、仮想通貨取引所はというと、板取引なので成行注文の場合は現在レートと約定レートに価格差が生じます。

この板注文の売り気配値と買い気配値の差をスプレッドとみなすと、仮想通貨取引所では、スプレッドと、それに加えて取引手数料が必要ということになります。
海外FX業者 | スプレッドのみの場合が多い |
---|---|
仮想通貨取引所 | スプレッド+取引手数料 |

しかし、例えばBinance(バイナンス)などの海外取引所では、取引が活発なのでスプレッドがほとんど発生しない場合もあります。
ビットコイン(BTC)のチャートで見てみると、売り気配値(売り注文の中の最安値)と買い気配値(買い注文の中の最高値)の差は、わずか0.01ドルしかありません。このような場合、スプレッドはほぼないので、取引手数料のみが取引コストとなります。
一方、国内取引所では、Binanceなどと比べると取引が活発ではないので、もう少しスプレッドが発生しますが、代わりに取引手数料無料のサービスを提供しているところが多いです。
1-4. 仮想通貨取引所と比べても悪くないスプレッド
海外FX業者の仮想通貨FX(暗号資産FX)と仮想通貨取引所を比較して、どちらが取引コスト的にお得なのか気になる人が多いでしょう。
一般的には、海外FX業者の方が取引コストは高いといわれていますが、現在は状況が変わってきています。確かに、以前はビットコイン(BTC)のスプレッドが100ドル近い業者も多く、条件はよくありませんでした。
しかし、FXGTやExness(エクスネス)など、仮想通貨に力を入れる海外FX業者が出てきたことで、取引コストの差は狭まっています。
今回は、海外仮想通貨取引所2社(Binance、Bybit)、海外FX業者2社(FXGT、Exness)の取引コストを比較してみます。海外取引所は、現物取引ではなく、FXと同様の感覚で取引できる無期限先物取引で比較します。
※日々変動しますが、参考情報として、7月14日、ビットコイン=32,584ドル、イーサリアム=1,972ドル時点での取引コストです。
取引業者 | ビットコイン | イーサリアム |
Binance | 6.5ドル(メイカー手数料0.02%)
13ドル(テイカー手数料0.04%) |
0.4ドル(メイカー手数料0.02%)
0.8ドル(テイカー手数料0.04%) |
Bybit | -8.1ドル(メイカー手数料-0.025%)
24.4ドル(テイカー手数料0.075%) |
-0.49ドル(メイカー手数料-0.025%)
1.47ドル(テイカー手数料0.075%) |
FXGT ECN口座 | 17.5ドル | 1.6ドル |
Exness プロ口座 | 24.9ドル | 1.8ドル |
Binanceは、スプレッドが常時ほぼゼロなので、純粋にテイカー手数料・メイカー手数料のみがかかります。一方、Bybitはビットコインで数百円~2000円程度のスプレッドと、メイカー手数料・テイカー手数料の両方が発生します。一方、海外FX業者はスプレッドのみです。
海外取引所には、メイカー手数料とテイカー手数料の2種類があります。簡単に言えば、メイカー手数料は指値注文、テイカー手数料は成行注文です。
メイカーとなって指値注文を出すということは、他の参加者の取引相手となる、つまり流動性を生み出すという、取引所全体にとってメリットのある行為です。そのため、メイカー手数料の方が安く設定されており、取引所によってはマイナスになっています(つまり、手数料分が逆に受け取れます)。

BinanceでもBybitの手数料は片道で記載しているので、売りと買いで2回手数料が発生します。つまり、メイカー手数料なら海外FX業者よりも安いですが、テイカー手数料だとむしろFXGTやExnessの方がコストが安いということになります。
証拠金をFXやゴールドなどの取引と共通で利用できる上、Exnessにはスワップフリーなどのうれしい制度がありますので、海外FX業者を利用するのも十分選択肢に入るでしょう。
しかし、FXGTやExnessは海外FX業者の中でも特にスプレッドが有利なブローカーでので、一般的な海外FX業者を利用すると、まだまだ仮想通貨取引所よりも取引コストは不利です。仮想通貨をトレードする際には、特に仮想通貨に特化したブローカーを使うのがおすすめです。
1-5.長期保有は海外FX業者が有利な場合も
仮想通貨取引ではレバレッジをかけてポジションを保有すると、一日に数回ポジション保有料のようなものが発生します。これはFR(資金調達率)と呼ばれ、業者ごとに決められた一定の周期で徴収されます。
FRは市場の需給によって決定され、一度に徴収される額はわずかなものですが、長期保有となると大きな額に膨れ上がります。
海外FX業者はと言うと、こちらもロング、ショート共に大きくマイナススワップであることがほとんどで、1日に1回徴収されます。
また、FXと同じくスワップ三倍デーもしっかりと存在するため、こちらにも気を付けましょう。
今まではFRやスワップの影響でコストを掛けずにレバレッジポジションを長期保有する事が不可能だったわけですが、海外FX業者のExnessが、画期的なサービスである仮想通貨のスワップフリー化を開始したことにより、保有コストゼロでの長期保有が可能となりました。
Exnessは仮想通貨の他にも、貴金属、株価指数、個別株もスワップフリーで長期保有する事が可能です。
Exnessの仮想通貨は最大レバレッジ200倍と、仮想通貨取引所のおよそ2倍であることからレバレッジに不足することはないでしょう。現時点でレバレッジポジションを保有コストゼロで長期保有出来るのは海外FX業者の中でもExnessのみとなっています。
スプレッドの水準は、同じ海外FX業者のFXGTよりやや高いものの、長期保有をするならExnessが最も有利ということになりますね。

1-6.土日取引が不可能な業者もある
海外FX業者の仮想通貨FX(暗号資産FX)はFX同様に土日取引不可の業者もあるため、注意が必要です。
土日の間に大きな値動きがある可能性を考えると、全く取引できないのはリスクですよね。
仮想通貨取引で人気のFXGTやExnessは、土日対応なので、安心して使うことができます。
土日取引可能な業者をは、「2-2 取引時間の違い」にまとめたので、海外FX業者選びの参考にして下さい。
1-7.仮想通貨CFDの最大レバレッジ
仮想通貨FX(暗号資産FX)のレバレッジは業者により大きく異なります。それぞれどれくらい仮想通貨CFDに力を入れているのかが見て取れますね。
最大1000倍のFXGTが高いように見えますが、保有ポジション量の制限が厳しいので、実質的には、200倍のExnessが最も高いレバレッジを提供しているといえるでしょう。
海外FX業者 | 仮想通貨銘柄 |
FXGT![]() |
保有ポジション量により20~1000倍 |
![]() |
200倍 |
![]() |
20倍 |
![]() |
10倍 |
![]() |
5倍 |
Exclusive Markets![]() |
5倍 |
![]() |
25倍 |
![]() |
25倍 |
200倍のレバレッジは、海外の仮想通貨取引所と比較しても高いため、Exnessに限ると海外FX業者の方が有利と言えます。
一概にレバレッジが高ければ高いほどいいという訳でもないのですが、レバレッジの高さは証拠金の余裕に繋がります。仮想通貨FXのレバレッジが低いほど証拠金が拘束されてしまうため、仮想通貨FXをトレードしながら為替もトレードするといった使い方であれば、レバレッジはなるべく高い方が良いでしょう。
FXGTや、Exnessといった高いレバレッジを提供している海外FX業者がおすすめです。
仮想通貨取引所と海外FX業者の違い
2-1.取引プラットフォームが異なる
海外FX業者では主にメタトレーダー4(MT4)やメタトレーダー5(MT5)を使用することが一般的ですが、仮想通貨取引所では仮想通貨取引所独自のプラットフォームでの取引となります。
操作方法はもちろんのこと、取引所により両建てが不可能であったり、資金調達の時間が異なっていたりと、MT4/MT5を使い続けてきたFXトレーダーはこのプラットフォームに慣れるまでが大変です。テイクプロフィットとストップロス、決済方法や売買手数料、このあたりの知識は事前に学んだ上で利用しましょう。
2-2.取引時間の違い
仮想通貨取引所では年中無休で365日取引することができますが、海外FX業者では休日もトレード可能な業者は一部に限られます。
休日にトレード出来る事も仮想通貨の強みのひとつですね。逆に、土日取引不可の業者でボラティリティの高い仮想通貨のポジションを持ち越す事はなかなか勇気のいる行為です。海外FX業者の休日対応あり・なしをまとめたので、ブローカー選びの参考にして下さい。
FXGT![]() |
〇 |
![]() |
〇 |
![]() |
× |
![]() |
× |
![]() |
〇 |
Exclusive Markets![]() |
〇 |
![]() |
× |
![]() |
〇 |
2-3.KYC(本人確認)の有無
海外の仮想通貨取引所ではKYC(本人確認)が不要である事が殆どです。一方で海外FX業者ではKYCが必須事項です。また、日本国内の取引所も金融庁の監視下で運営されているためKYCが必須です。こういった理由から自由度の高さは海外仮想通貨取引所が圧倒的に高いと言えます。
KYCがないことを、使いやすいと取るか不安と取るかは人それぞれですが、仮想通貨は銀行口座を持たない人や、住所を持たない人、名前を持たない人など、電波さえあれば国境を越えてどこの誰にでも使うことのできる通貨という側面を持ちます。
日本ではBinance(バイナンス)などの海外仮想通貨取引所もKYCを導入すべきだとの声も多く挙がりますが、そうした人たちも利用しやすいようにといっ理由からKYCをあえて導入していないのかもしれませんね。
2-4.ライセンス認可の有無
海外仮想通貨取引所のほとんどは金融ライセンスを保有していません。これは先ほど説明したKYCとも深く関係しています。各国の規制当局の認可を得るには、顧客にKYCを義務付けなければいけません。ノンライセンスであるからこそ実現出来ている自由度なのです。
しかし海外FX業者は金融ライセンスを所有していることがほとんどであるため、海外FX業者の方が一定の信頼は置けると言えます。業者によっては、信託保全があったり監査機関がついていたりするほか、CFD取引であるため仮想通貨流出のリスクがゼロである事も踏まえると、資金の安全面では海外FX業者が上と言えます。
ちなみに、Exnessは監査機関として、世界最大の監査法人グループであるデロイトと契約しています。

2-5.証拠金の違い
海外FXのほとんどが日本円や米ドルなどの法定通貨を証拠金としていますが、仮想通貨取引所では仮想通貨が証拠金になります。仮想通貨の影響を受けたくない場合は米ドル価格と連動するステーブルコインを証拠金にすることも可能です。
仮想通貨をひたすら集めたいのであれば仮想通貨取引所での取引がおすすめです。
2-6.ハッキングのリスク、倒産のリスク
国内で起きたコインチェックのNEM流出事件は記憶に新しいですが、仮想通貨は常にハッキングというリスクがついてまわります。時には取引所やプロジェクトの持ち逃げもあります。
一方で海外FX業者はというと、業者の倒産というリスクが有ります。また、悪質な業者では出金拒否や業者の持ち逃げという事例も発生しています。
それぞれ稀にしか起こりえないリスクではありますが、自身でもしっかりと管理しておくことが大切です。資金を分散する事やこまめに出金しておく事など、自身で出来る対策はしっかりとしておきましょう。
安心を求める人は、海外FX業者のライセンスの中でもしっかりしているセーシェルライセンスの業者を選ぶのがおすすめです。セーシェルライセンスの業者には、ExnessやFXGT、Exclusive Marketsなどがあります。
仮想通貨取引所の仕組み
ここからは、仮想通貨取引所の仕組みを詳しく解説していきます。
3-1.主にスポット市場とデリバティブ市場に分かれる
スポット市場とは仮想通貨の現物を売買する市場です。日本国内の仮想通貨業者でも現物購入は可能ですが、販売所のみで板取引が無い場合、高額なスプレッドを支払うこととなります。
また、国内取引所では取り扱っている通貨が極端に少なく、本格的に仮想通貨取引に参入するのであれば海外取引所の開設は必須となります。
国内業者では販売所と取引所を提供しているケースと、販売所のみのケースの二通りに分かれます。販売所は仮想通貨業者を相手に売買を行うため、高額な取引コストがかかります。一方、取引所は顧客同士で売買を行うため、ほぼ取引コスト無しで購入することが可能です。現物購入の際は、出来る限り取引所での購入をおすすめします。
もう一つのデリバティブ市場は、仮想通貨取引所でよく見られる永久スワップ契約や無期限先物契約のことです。デリバティブとは、金融派生商品といい、先物、オプション、スワップなどの取引を行う市場の総称です。
3-2.取引コストに当たるメイカー手数料、テイカー手数料
仮想通貨取引所では、売りたい顧客と買いたい顧客をマッチングさせて売買を行うため、流動性のあるペアにはスプレッドがほぼ存在しません。仮想通貨取引所は海外FX業者とは違い、スプレッドではなく取引手数料を中心とした形式で収益を上げています。
ここでまず、「メイカー」と「テイカー」について説明します。
メイカー | 指値注文のことです。取引板に指値注文を出し、取引所に流動性を作る(make)ことからメイカーと言います。 |
---|---|
テイカー | 成行注文のことです。取引板に並んだ注文を成行約定で取り除く(take)ことからテイカーと言います。 |
メイカーとテイカーで手数料は大きく変化します。メイカーとなって指値注文を出すということは、他の参加者の取引相手となる、つまり流動性を生み出すという、取引所全体にとってメリットのある行為です。そのため、メイカー手数料の方が安く設定されているのです。
下記に代表的な仮想通貨取引所の手数料をまとめました。デリバティブ市場なのか、スポット市場なのかでも異なります。
▶デリバティブ市場
仮想通貨取引所 | メイカー手数料 | テイカー手数料 |
Binance(USDⓈ-M先物) | 0.02% | 0.04% |
bybit | -0.025% | 0.075% |
FTX | 0.02% | 0.07% |
MEXC | 0.03% | 0.075% |
KuCoin | 0.02% | 0.06% |
Gate.io | 0.00% | 0.05% |
CoinTiger | 0.03% | 0.07% |
▶スポット市場
仮想通貨取引所 | メイカー手数料 | テイカー手数料 |
Binance | 0.1% | 0.1% |
MEXC | 0.2% | 0.2% |
KuCoin | 0.1% | 0.1% |
Gate.io | 0.2% | 0.15% |
CoinTiger | 0.15% | 0.08% |
ビットコイン(BTCUSD)やイーサリアムETHUSDであれば何処の取引所でも流動性不足に悩まされることは少ないです。トレードスタイルが指値メインであるか成行メインであるかで取引所を選択してみるのも良いでしょう。
3-3.資金調達率(Funding Rate)の仕組み
仮想通貨取引所では、通常8時間おきに、資金調達率(Funding Rate)と呼ばれる費用の受け取り、または支払いが行われます。
資金調達率とは、FXのスワップポイントと似たような仕組みで、仮想通貨の取引形態のうち、無期限先物取引のポジションを保有していると発生します。
資金調達率は、現物価格と先物価格の乖離を調整するための仕組みなので、パーセンテージは毎回変動します。買いポジション側がマイナスになる(つまり支払う)場合も、売りポジション側がマイナスになる場合もあります。
買いポジション | 売りポジション | |
資金調達率プラス | 支払う | もらえる |
資金調達率マイナス | もらえる | 支払う |
FXのスワップポイントと似ていますが、下記のような違いがあります。
✔無期限先物契約で発生する
✔売りポジションと買いポジションでマイナスになる側が変わること場合も
✔数時間おきに発生する
✔国内取引所では発生しない
詳しい内容は、こちらの記事で解説しています。

3-4.仮想通貨取引所の最大レバレッジ
仮想通貨取引所の最大レバレッジはおよそ100倍であることがほとんどです。現時点ではBinanceの125倍が最大でしょう。また、FTXの場合、50倍以上のレバレッジになるとレバレッジ手数料が発生するため注意が必要です。
・50倍以上のレバレッジは0.02%の追加手数料
・100倍と101倍のレバレッジには0.03%の追加手数料
【まとめ】どちらで取引をするのが正しいの?
4-1.仮想通貨にどっぷり漬かりたいなら仮想通貨取引所
仮想通貨の現物取引も同時にしたいのであれば仮想通貨取引所がおすすめです。先物取引の利益を現物にしていく投資法も可能なため、仮想通貨の上昇相場では先物の利益+αの有利な立ち回りが出来るでしょう。
また、仮想通貨取引所は証拠金が仮想通貨である点も大きな違いです。上昇相場では仮想通貨を証拠金に、下落相場であればステーブルコインを証拠金にすることで、より効率のいい資産運用ができますね。
Binance(バイナンス)やFTXではKYCが不要であることから、気軽に取引を始められる所もポイントです。
4-2.差金決済の利益を狙うだけであれば海外FX業者
海外FX業者の強みは、最大レバレッジと仮想通貨以外の取引も可能である点です。主戦場がFXであれば海外FX業者での取引が良いでしょう。最大レバレッジが非常に高い業者もあり、FXと仮想通貨の二刀流も難なく実現可能です。
長期保有のスイングトレードに関しても、Exnessがスワップフリーであることから海外FX業者の方が有利ですね。
仮想通貨取引所を使うべきか、海外FX業者を使うべきか、どちらが自分に合っているか判断出来たでしょうか?もちろん、どちらも同時に使うのも選択肢のひとつです。それぞれの自分自身のトレードスタイルに合わせて最適な方を選択すると良いでしょう。