FXを試してみたい仮想通貨ユーザーや、FXブローカーの口座にある資金で仮想通貨FX(暗号資産FX)をしたい人のために、仮想通貨FXの取り扱いがある海外FX業者を紹介します。
今回は、FXユーザーの中で高い人気を誇るExness(エクスネス)を取り上げます。実は、Exnessは仮想通貨銘柄の取引条件もかなりいいため、総合的なバランスを考えてイチオシのブローカーです。
なお、海外FX業者で取引できる仮想通貨銘柄は、「仮想通貨FX」と呼ばれる、現物を保有せずトレードの差益のみを受け取るものです。
Exnessのメリットが一目で分かる!
Exnessは、仮想通貨の取引所と比較するとどうしても取引条件が見劣りする海外FX業者の中でも、仮想通貨FX(暗号資産FX)スプレッドの狭さが上位のブローカーです。
FXGTやMilton Markets(ミルトン)など、もっと狭いブローカーもありますが、Exnessは様々な点でバランスがよく総合力が優れています。
✔仮想通貨のスプレッドが狭い
✔土日も取引可能
✔仮想通貨銘柄のレバレッジ200倍
✔仮想通貨銘柄がスワップフリー
✔FX銘柄のスプレッドが業界トップの狭さ
✔TradingViewに対応
✔海外でも有名な大手ブローカー
✔安心できるセーシェルライセンス
仮想通貨FXのスプレッドの狭さトップのFXGTと比較すると、やや広いもののFX銘柄のスプレッドはトップクラスなので、仮想通貨FXとFXを併用する目的であれば、十分に活用できるでしょう。 ここからは、それぞれのメリットについて徹底解説します。
仮想通貨銘柄では上位のスプレッドの狭さ
主要な仮想通貨FX3銘柄の平均スプレッドを比較してみました。海外FX業者の中では比較的スプレッドが狭い、FXGT、Titan FX(タイタン)、Milton Markets(ミルトン)と比較しています。
※FXGTはECN口座(仮想通貨銘柄は取引手数料不要)、Exnessはプロ口座(取引手数料なし)、Titan FXはブレード口座(仮想通貨銘柄は取引手数料不要)、Milton Marketsはスマート口座(取引手数料なし)で比較しています。
BTCUSD | ETHUSD | LTCUSD | |
FXGT![]() |
17.5ドル | 1.6ドル | 0.13ドル |
EXNESS![]() |
24.9ドル | 1.8ドル | 0.67ドル |
Titan FX![]() |
25.2ドル | 11ドル | 1ドル |
Milton Markets![]() |
6.3ドル | 2.4ドル | 0.3ドル |
スプレッドの狭さに定評があるMilton MarketsやFXGTと比較すると、どの銘柄もややスプレッドが広くなります。
ビットコインのスプレッドが一番狭いのはMilton Marketsですが、Milton Marketsは土日の取引ができないため、土日に取引したい人は主にFXGTのスプレッドと比較するのがいいでしょう。
スプレッド的にはFXGTの方が有利ですが、FXGTは2019年にサービスを開始した新興ブローカーであるのに対して、Exnessは2008年創業の老舗ブローカーであり、安心して利用できるというメリットがあります。

まとめると、それぞれのブローカーはこのような人におすすめです!
土日も取引可能
Exnessは、土日も仮想通貨銘柄の取引が可能です。
実は、海外FX業者の一部は、土日は仮想通貨の取引はできません。メインの取扱い銘柄であるFX銘柄が休場となるため、仮想通貨のためだけに社員を出社させれないという事情もあると思いますが、土日に急騰・急落があった際に決済できないのは不便ですよね。
仮想通貨は動く値幅が大きいので、土日取引できない海外FX会社を使う場合、金曜日にポジションクローズをしないといけなくなるかもしれません。
トレードスタイルにもよりますが、基本的には土日も取引ができる海外FXブローカーをおすすめします。 ちなみに、各海外FX業者の土日対応状況はこのようになっています。
FXGT![]() |
〇 |
![]() |
〇 |
![]() |
× |
![]() |
× |
![]() |
〇 |
Exclusive Markets![]() |
〇 |
![]() |
× |
![]() |
〇 |
Traders TrustやExclusive Marketsも土日取引はできますが、スプレッドが広いため、土日対応のブローカーの中で選ぶなら、FXGTかExnessの二択に絞られます。
仮想通貨銘柄のレバレッジ200倍
Exnessは、レバレッジの高さも魅力です。 海外FX業者では、仮想通貨銘柄のレバレッジは5~20倍程度に設定されることが多いため、Exnessのレバレッジ200倍は、ダントツで高い水準です。
海外FX業者 | FX銘柄 | 仮想通貨銘柄 |
FXGT![]() |
保有ポジション量により20~1000倍 | 保有ポジション量により20~1000倍 |
![]() |
口座残高により100倍~無制限 | 200倍 |
![]() |
500倍 | 20倍 |
![]() |
口座タイプにより200~1000倍 | 10倍 |
![]() |
保有ポジション量により500~3000倍 | 5倍 |
Exclusive Markets![]() |
500倍 | 5倍 |
![]() |
口座タイプにより200~500倍 | 25倍 |
![]() |
口座残高により100~999倍 | 25倍 |
以前までは100倍だったのですが、2021年4月に200倍への引き上げが行われました。
FXGTは最大レバレッジは1000倍と高いですが、保有ポジション量によりレバレッジに制限がかかる制度を採用しているため、少額でトレードする場合を除けば、実質のレバレッジは20~200倍程度となります。
取引量が50,000ドルを超えると、レバレッジが100倍に下がるため、かなりのトレーダーにとって、Exnessのレバレッジ設定の方が有利になるでしょう。
なお、ExnessはFX銘柄のレバレッジも高く、最大2000倍(一定の条件を満たせば無制限)のレバレッジを提供しています。 FX銘柄については、口座残高によるレバレッジ制限が適用されますが、かなり緩い制限なので、ほとんどの人がハイレバの恩恵を受けられるでしょう。
口座残高 | 最大レバレッジ |
4,999ドル以下(約50万円) | 2,000倍 |
14,999ドル以下(約150万円) | 1,000倍 |
29,999ドル以下(約300万円) | 600倍 |
59,999ドル以下(約600万円) | 400倍 |
199,999ドル以下(約2,000万円) | 200倍 |
200,000ドル以上(約2,000万円) | 100倍 |
もちろん、入金分以上の損失が発生しない、ゼロカットも完備しているので、安心してトレードができます。
国内のFX業者では、急な値動きで強制ロスカットが間に合わず、マイナス残高になってしまった場合は追証を支払わなければなりません。しかし、ゼロカット対応の海外FX業者なら、マイナス残高分はブローカーが負担してくれます。
海外FX業者での仮想通貨FXの取引は、現物を保有するのではなく、ポジションを持った後決済することで損益分を手に入れられる差金決済(CFD)となっているため、ハイレバが可能になります。
仮想通貨銘柄がスワップフリー
Exnessで仮想通貨FXをする大きなメリットが、仮想通貨銘柄のスワップフリーです。 公式サイトの契約仕様ページを見ても、売り・買い両方でスワップが全てゼロになっています。
長期保有したいトレーダーにとっては、非常に大きなメリットですね。 ちなみに、Exnessは仮想通貨銘柄だけでなく、金(ゴールド)、個別株、株価指数も全てスワップフリーとなっています。
FX銘柄のスプレッドが業界トップの狭さ
ExnessはFX銘柄のスプレッドが非常に狭く、業界トップクラスです。 スプレッドの狭いブローカーとして有名なTitan FXのブレード口座と、Exnessのプロ口座のスプレッドを比較してみました。
(※)Titan FXは、手数料往復7ドル分をスプレッドに加算して比較。
通貨ペア | ![]() |
![]() |
ドル円 | 1.1pips | 0.6pips |
ユーロドル | 0.7pips | 0.5pips |
ポンドドル | 1.3pips | 0.6pips |
豪ドル米ドル | 0.8pips | 0.9pips |
ゴールド | 1.8pips | 1.8pips |
全ての銘柄で、Exnessの方がスプレッドが狭いか、同じという結果になりましたね。
Gemforex(ゲムフォレックス)のノースプレッド口座やTraders TrustのVIP口座、ミルトンのエリートプラス口座など、最低入金額が数十万円以上に設定されている大口顧客用の口座では、Exnessのプロ口座より狭いスプレッドを提供している場合もありますが、1,000ドル(約10万円)以下の入金で利用できる口座としては、一番スプレッドが狭いと言えるでしょう。
海外FX業者は一般的に、取引コストがスプレッドのみの口座タイプと、スプレッドに加えて取引手数料が必要な口座タイプを用意しています。
一般的には取引手数料が必要な口座タイプの方がトータルの取引コストが低く設定されていますが、Exnessは例外で、スプレッドのみのプロ口座が最も取引コストが押さえられる口座タイプとなっています。

TradingViewに対応
Exness(エクスネス)は、日本語対応の海外FX業者の中で初めて、TradingViewに対応しました。
TradingViewとは、使いやすい高機能なチャートツールです。Oandaなど一部の国内FX業者は対応していましたが、海外FX業者は対応しておらず、TradingViewに対応することを期待する声が大きかったです。
仮想通貨取引所ではTradingViewが使われることが多いので、仮想通貨トレーダーにとってはなじみのあるツールですね。
ExnessでのTradingViewの使い方は、この記事にまとめました。

海外でも有名な大手ブローカー
Exnessの創業は2008年で、海外FX業者の中でも老舗です。日本に進出してきたのはつい最近ですが、海外では知名度のあるブローカーです。
さらに、サッカーのレアルマドリードとのスポンサー契約を結んでいます。海外FX業者というと、怪しいと感じる人もいますが、単に日本の金融ライセンスを取っていないだけで、取得が厳しいとされるイギリスの金融行為監督機構(FCA)のライセンスも取得しているきちんとした業者です。なので、有名なサッカーチームとも提携できるんですね。
レアルマドリードの公式サイト内にも、Exnessとスポンサー契約を締結した際の記事が掲載されています。

また、海外FX業者の中では珍しく、財務報告書を公表しています。監査会社は世界的に有名なデロイト社です。 財務報告書専用ページが用意してあり、取引量や顧客の出金額などを確認することができます。

財務報告書まで開示している海外FXはほぼないため、透明性のある海外FX業者を利用したい人にはイチオシのブローカーです。
安心できるセーシェルライセンス
あまり知られていないですが、海外FX業者の金融ライセンスには「格」があり、セーシェルライセンスはその中でも格上です。
海外FX業者のライセンス事情を説明すると、日本や欧州などの金融ライセンスは規制が厳しいため、ハイレバレッジやボーナスなど、ユーザーにメリットのあるサービスを提供できません。そのため、海外FX業者はセーシェルやバヌアツなど、規制の緩い国で金融ライセンスを取得しています。これを「オフショアライセンス」と呼びます。
ハイレバレッジやボーナスに関する規制を避けるためにオフショアライセンスにしているわけですが、顧客の資産保護に関する規制は、厳しい方が安心できますよね。
その点セーシェルは、日本人向けに営業している海外FX業者が取得しているライセンスの中でも、一番顧客保護がしっかりしていると言われています。
セーシェルライセンスを取得しているのは大手の海外FX業者が多く、Exnessの他には、XMTrading(XM)やFXGTなどがあります。
知っておきたいExnessのデメリット
ここからは、気になるExnessのデメリットを紹介します。
✔仮想通貨銘柄の種類が少ない
✔ボーナスがない
✔ストップレベルあり
✔レバレッジのルールがややこしい
仮想通貨銘柄の種類が少ない
Exnessで取扱いのある仮想通貨銘柄は13種類ですが、コインの種類だと5種類のみです。
ビットコインキャッシュ(BCH)、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、リップル(XRP)の5種類なので、メジャーなコインはそろっているとも言えますが、カルダノ(ADA)やステラルーメン(XLM)、ポルカドット(DOT)もあるFXGTと比較すると、やや選択肢が少ないです。
![]() |
ビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、リップル、カルダノ、ステラルーメン、ポルカドット |
---|---|
![]() |
ビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、リップル |
![]() |
ビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、リップル、ステラルーメン、ポルカドット、チェーンリンク、イオス |
![]() |
ビットコイン、イーサリアム、ライトコイン |
ボーナスがない
XMTrading(XM)など、海外FXの特徴と言えばボーナスですが、Exnessにはボーナスはありません。
海外FX業者は、ボーナスを積極的に提供する代わりにスプレッドが広めの会社と、ボーナスを提供しない代わりにスプレッドが狭めの会社の二つに分けられます。ボーナスを提供している会社の方が注目を集めがちですが、ボーナスあり業者・なし業者で数としては半々程度なので、Exnessが特に珍しいわけではありません。
海外FX業者で仮想通貨の取扱いがあるのは、どちらかというと上級者向けのブローカーが多いので、むしろボーナスがない方が主流です。ボーナスを使いたい人は、FXGTがおすすめです。

ストップレベルあり
「ストップレベル」とは、現在のレートからどれだけ離れた場所に決済のための予約注文(指値・逆指値注文)を入れられるかを示す数値です。
ストップレベルが5Pipsに設定されていた場合、例えば現在レートが100円だった場合、上下に5Pips、つまり99.95円~100.05円の範囲には決済予約注文を入れることができないということです。

ストップレベルは銘柄ごとに設定されていて、BTCUSDだとスタンダード口座が16ドル、そのほかの口座タイプが8ドルです。
スキャルピングなどで、損切りや利益確定を狭くするトレードスタイルの方には向かないブローカーと言えるでしょう。しかし、逆に言えば、損切りや利益確定をそれほどタイトに設定しない人にとっては、そこまでデメリットにはなりません。
ストップレベルは予約注文が入れられないだけで、成行での決済は可能です。
なお、海外FX業者の中では、約半分程度の業者でストップレベルが設定されていますが、FX銘柄で低スプレッドを売りにしている業者は、ストップレベルが設定されていないことが多いです。FXGTにはストップレベルがありますが、Titan FXやMilton Marketsにはありません。
レバレッジのルールがややこしい
Exnessは、レバレッジ無制限も提供しているハイレバのブローカーですが、指標発表前後などにレバレッジが制限される特殊ルールがあります。このルールが複雑で、知らずにポジションを持ってしまって証拠金維持率が大変なことになったという利用者の声を聴くこともあります。
制限は、通常だと数百倍~無制限と高いレバレッジが200倍に引き下げられるだけなので、もともと200倍に設定されている仮想通貨銘柄では影響はありませんが、FX銘柄をトレードする際には覚えておく必要があります。
・重要指標発表前後の制限
・週末前後の制限
具体的には、重要な経済指標発表前15分間と、発表後5分間の間には、関連銘柄の新規ポジションに適用されるレバレッジが200倍になります。また、金曜日にFX市場がクローズする3時間前と、月曜日に市場がオープンしてから2時間後までも、最大レバレッジが200倍になります。
EXNESSの評判・安全性は?
Exnessは大手ブローカーで信頼性は高いですが、やはり海外ということで不安な方もいるでしょう。
そこで、Exnessの評判や安全性について調査してみました。
大手の安心感と低いスプレッドで人気拡大中
Exnessは、2020年ごろに日本に進出した海外FX業者ですが、海外でも知名度のある大手ブローカーということで、急速に人気を拡大し、既に有名なブローカーとなっています。
ボーナスは提供していないため、純粋に、FX銘柄のスプレッドが狭いことが人気の理由です。
また、スワップフリーやスプレッドなどのゴールドの取引条件がいいことから、ゴールドトレーダーからも愛用されています。
スペック的には、申し分ないブローカーだとおすすめできます。 ただ、経済指標前にレバレッジが変動するなど、仕組みがややこしいため、海外FX業者が初めてであれば、取引条件がシンプルなMilton Markets(ミルトン)やTitan FX(タイタンFX)などの方が使いやすいでしょう。
約定はあまりよくないという話も
やや約定に時間がかかるという口コミが上がることがあります。
ただ、基本のスプレッドが他の海外FX業者と比較してかなり有利なので、多少スリッページが発生したとしても、Exnessを使い続けるというユーザーが多いようです。
約定の面では、最も安心して利用できるのはMilton Markets(ミルトン)でしょう。Milton Marketsには、スリッページ保証という制度があり、もしスリッページが起きた場合は、返金してもらえます。 下記の条件を満たした注文で利用できます。
・スリッページ幅が1pips以上
・約定時間が500ms以上
・約定時間がマーケットオープン・クローズ時前後60分以外
・約定時間が指標発表・ニュース等の前後30分以外
総合評価
Exnessは、仮想通貨のスプレッドはFXGTに次ぐほど狭く、土日の取引も可能です。さらに、FX銘柄の取引条件が非常によいため、併用目的で使う場合にはおススメできるブローカーです。
メインがFX、サブが仮想通貨という使い方の人に特に向いていると言えるでしょう。
仮想通貨FXの取引条件だと、FXGTとExnessがツートップと言ってもいいでしょう。FXGTの取引条件も見て、比較してみてください。
