MT4では、Dukuscopyなどの正確なヒストリカルデータをMT4にインポートしてバックテストの精度を上げる方法がよく行われていました。
MT5でも同様に、外部のヒストリカルデータをインポートすることが可能です。
MT5では、ブローカーのリアルティックがダウンロードできるため、直近の期間であれば使っているブローカーの正確なデータでバックテストができます。しかし、時期が古くなるにつれてスプレッドやティックボリュームが現在と全く異なるといった問題が出てくるブローカーが多いため、そのような場合には外部のヒストリカルデータを利用した方がいいでしょう。
この記事では、外部のヒストリカルデータをMT5にインポートする方法を紹介します。
ヒストリカルデータをインポートする方法
外部のヒストリカルデータをダウンロードする方法は、MT4とは異なります。MT5では、1つの銘柄に対するヒストリカルデータを上書きするのではなく、「カスタム銘柄」というものを作成して、新しいヒストリカルデータを入れていく形となっています。
このため、まずは「カスタム銘柄」を作成することが必要です。
カスタム銘柄の作成
「カスタム銘柄」を作成するには、MT5上部の「表示」メニューから「銘柄」を選択してください。

その後、銘柄を選択し、「カスタム銘柄を作成する」をクリックします。

カスタム銘柄作成のためのウィンドウが表示されるので、銘柄名の部分を、既存の銘柄名と被らないもの(例えば「EURUSDnew」など)に変更して、右下の「Yes」をクリックしてください。

ちなみに、真ん中の下に「インポート」ボタンがあり紛らわしいですが、これはヒストリカルデータではなく、取引仕様の表をインポートするためのボタンなので、今回は関係ありません。
データのインポート
カスタム銘柄(データを入れる箱にあたる部分)が作成されたら、そこにデータをインポートします。
銘柄選択画面に戻ったら、①左側のメニューの「Custom」の項目を選択し、右上のウィンドウにカスタム銘柄の一覧を表示させます。②データを入れたいカスタム銘柄をクリックし、③チャートバーまたはティックのタブを選択してください。

①下部にある「バーをインポートする」(または「ティックをインポートする」)をクリックすると、インポートするファイルを選択する画面が表示されますので、「選択」ボタンを押してください。

後はインポートするファイルを選択すればいいだけですが、右下で選択できるファイル形式には注意が必要です。
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MT5にインポートできるファイルにはCSVファイルやHSTファイル(MT4と共通仕様のヒストリカルデータの形式)がありますが、デフォルトではCSVファイルやテキストファイルしか表示されないようになっています。このため、MT4のHSTファイルは使えず、MT4とMT5のヒストリカルデータの互換性がないように見えてしまうのですが、上記の手順で表示させるファイル形式を切り替えれば、HSTファイルもインポートすることができます。
ファイル選択後に、「Yes」をクリックすると、インポートが行われます。

バックテストで使用する
このヒストリカルデータを使ってバックテストしたい場合は、ストラテジーテスターの銘柄名の部分を変更します。

先ほど説明したように、MT5は既存のヒストリカルデータを上書きすることはできず、別の銘柄名を付けて新しいヒストリカルデータを入れる方式です。そのため、ヒストリカルデータを切り替える際には、対応する銘柄名を選択する必要があります。