送金手数料を抑えられる仮想通貨の送金方法には、USDT(テザー)をトロンネットワークで送金する方法があります。
この記事では、Binance(バイナンス)からBybit(バイビット)に、トロンネットワークでUSDTを送金する方法を図解します
トロンで選択できるネットワーク
下記は、Binance(バイナンス)でトロンを送金する際に選択できるネットワーク一覧です。
送金ネットワークとしては、バイナンスチェーン(BEP2)、バイナンススマートチェーン(BEP20)、イーサリアム(ERC20)、トロン(TRC20)の4種類が選択できます。
しかし、送金ネットワークを選ぶ際は、送金先も対応しているものを選ぶ必要があります。バイナンスチェーン(BEP2)やバイナンススマートチェーン(BEP20)はBinanceの独自ネットワークで、まだ対応先が少ないため、送金先によってはイーサリアム(ERC20)、トロン(TRC20)の2択になります。
対応している仮想通貨取引所は少ないですが、USDTにはほかにOMNIというネットワークも選択できます。Bybit(バイビット)はOMNIに対応しています。
イーサリアム(ERC20)で送金するとBinanceでは手数料が25USDTですが、トロンネットワーク(TRC20)で送金すると、送金手数料を1USDTに抑えることができ、お得です。
Bybit側での作業
USDTをトロンネットワーク(TRC20)で送金したい場合、まず送金先のウォレットや仮想通貨取引所がトロンネットワーク(TRC20)に対応しているかどうかを確認し、トロンネットワーク(TRC20)用のウォレットアドレスを取得します。
Bybit(バイビット)の場合、ログイン後に「資産」のタブをクリックし、USDTの欄の「入金」をクリックします。

USDT用の入金画面が表示されるので、「TRC20」を選択し、「確認しました。」をクリックします。
なお、この画面からわかるように、Bybitでは、Binanceのネットワークであるバイナンスチェーン(BEP2)やバイナンススマートチェーン(BEP20)は利用できません。
「確認しました。」をクリック後に、TRC20用のUSDTのウォレットアドレスが表示されるので、これをコピペしてBinanceに登録します。

Binance側での作業
Binance(バイナンス)では、上部の「ウォレット」メニューから「フィアットと現物」を選択して、入出金用のページを表示します。そこで、USDT(テザー)の「出金」をクリックします。

その後、さきほどBybit(バイビット)でコピーしたトロンネットワークのウォレットアドレスをコピーすると、ネットワークに自動的に「TRX Tron(TRC20)」が表示されます。ネットワークが正しく表示されているのを確認してから出金金額を入力し、「出金」をクリックします。
その後、ウォレットアドレスやネットワークの確認画面が表示されるので、「次へ」をクリックします。

ここまでの手順を行うと、送金を確定させるための認証画面が表示されます。認証を完了すると、送金処理が実行されます。
まとめ
USDT(テザー)は、仮想通貨からの変換を行いやすく、送金手数料も安いため、送金に向いている仮想通貨です。
メイカー手数料を使えば、取引手数料も安く抑えられるため、別の仮想通貨から一旦USDTにして送金を行い、送金先で再度同じ仮想通貨に変換するという方法で送金した方が、お得になる場合もあります。
