ユーロトルコリラとドルトルコリラの違いは?どちらがスワップポイントが高いのかを検証

高金利通貨として有名なトルコリラは、2024年3月現在、政策金利を50%という非常に高い金利に設定しています。

このためスワップポイントも高くなっており、XMTradingではユーロトルコリラ(EURTRY)1ロットを保有すると1日で11,398円ものスワップポイントを受け取ることができます。

たぬき

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しかし、海外FX業者は国内FX業者で人気のあるトルコリラ円の取り扱いが少なく、取引できる海外FX業者はスワップに力を入れていません。

そのため、トルコリラに投資をするにはユーロトルコリラ(EURTRY)かドルトルコリラ(USDTRY)のどちらかになります。

この記事では、どちらの銘柄に投資すると効率的にスワップポイントを受け取ることができるかを検証します。

目次

ユーロトルコリラとドルトルコリラの違い

ユーロトルコリラとドルトルコリラの主な違いは以下の2点です。

ユーロトルコリラとドルトルコリラの違い

✔ 政策金利が違う

✔ 値動きの激しさが違う

政策金利が違う

スワップポイントは、FX通貨ペアに含まれる2つの通貨の政策金利の差に基づいて決定されます。そのため、トルコリラの政策金利が同じ(2024年3月現在50%)でも、ペアとなる通貨の政策金利が低ければ、差が大きくなりスワップポイントが高くなります。

2024年3月現在では、アメリカの政策金利が5.5%、ユーロの政策金利が4.5%です。ユーロの方がトルコリラとの金利差が大きくなるため、スワップポイントが高く設定される傾向があります。

スワップポイントは政策金利を参考に各海外FX業者が独自に設定するものなので、必ずユーロトルコリラの方がスワップポイントが高くなるとは限りません。

スワップ目的で長期保有をする場合、現時点でのスワップポイントだけでなく、この先数か月や数年スパンの金利の見通しも影響してきます。

インフレが根強いアメリカと比較して、ユーロ圏の方が先に利下げを行うのではないかと予想されています。この予想通りに進めば、今後しばらくはユーロトルコリラのスワップポイントが有利になります。

値動きの激しさが違う

ユーロトルコリラとドルトルコリラでは、ドルトルコリラの方が値動きが激しくなります。その理由を解説します。

ユーロトルコリラとドルトルコリラでは、pips値は同じです。つまり、同じロットを保有して同じpipsだけ値動きが発生した場合の損益は同じになります。

pips値とは、自分が保有しているポジション量で1Pips値動きするとどの程度の損失が発生するかを示す数値です。

しかし、1ロットでどの量のトルコリラを取引しているかが異なるので、1ロットに含まれるトルコリラが大きい方ほど激しく値動きをします。

「海外FX業者の1ロットは10万通貨」という情報は聞いたことがある方も多いと思いますが、具体的にどの通貨が10万通貨なのでしょうか?

これは「通貨ペア名の左側に配置される通貨が10万通貨」という意味になります。ドル円(USDJPY)でいえばUSD、ユーロトルコリラ(EURTRY)とドルトルコリラ(USDTRY)ではそれぞれユーロとドルです。

ユーロトルコリラのレートが35、ドルトルコリラのレートが32のとき、1ロットで取引されているトルコリラの量は以下のようになります。

銘柄名レート1ロットあたりのトルコリラ
ユーロトルコリラ1ユーロ35リラ2857リラ
ドルトルコリラ1ユーロ32リラ3125リラ

このため、同じ1ロットでもドルトルコリラの方が値動きが大きくなります。

複数のチャートを重ねることができるサービスTradingViewでドルトルコリラ(オレンジのライン)とユーロトルコリラ(赤と緑のローソク足)を重ねてみると、ドルトルコリラの方が大きく値動きしているのがわかります。

ドルトルコリラとユーロトルコリラの違い

ドルトルコリラとユーロトルコリラのスワップポイントはどちらが有利?

スワップポイントは政策金利の差なので、ドルトルコリラとユーロトルコリラでは、理論上金利の低いユーロが含まれるユーロトルコリラの方がスワップポイントが高くなります。

ここでは、本当にユーロトルコリラの方がスワップポイントが有利なのかを検証します。

たぬき

有利な方を保有したいよね!

先ほど、ドルトルコリラとユーロトルコリラでは1ロットで取引するトルコリラの量が違うことを説明しました。

1ロットに含まれるトルコリラの量が多いほど価格変動のリスクが大きくなります。

そのため、トルコリラのスワップポイントが高いXMTrading(エックスエム)で、含まれるトルコリラの量をそろえたロット数でスワップポイントを比較してみます。ドルトルコリラ1ロットに対し、ユーロトルコリラ1.09ロットにするとトルコリラの量が同じになります。

銘柄1ロットのスワップロットをそろえたスワップ
ドルトルコリラ9,288円9,288円(1ロット)
ユーロトルコリラ11,398円12,423円(1.09ロット)

ロット数をそろえると、ユーロトルコリラの方がスワップポイントが有利という結果になりました。

ドルとユーロの政策金利はそれぞれ5.5%と4.5%です。このスワップポイントの金額の違いはおおむねこれと比例しており、政策金利の違いがそのままスワップポイントに反映されているといえます。

トルコリラを取引する際はリスクに注意

非常に高いスワップポイントを受け取れるとはいえ、トルコリラはリスクの高い通貨です。

トルコリラのリスクやスワップ目的で保有する際の適切なポジション量、海外FX業者のスワップポイントの状況についてはこちらの記事で紹介しています。

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